私のしなった膝を抱えて、抱き上げる蒼甫君。


視界が急に高くなり、クラクラしてしまう。


その視界が今度は天井に向く。


私は気がつけば、ベッドの上に寝かされていた。


背中が少しあたたかい。


きっと、さっきまで蒼甫君が横になっていたんだろう。


「優月…」


せつなそうに私の名前を呼ぶと、また唇を重ねる蒼甫君。


私の唇に蒼甫君の舌が当たり、ぎゅっと目を閉じて唇をぎこちなく開くと、するすると蒼甫君が入ってきた。


激しく絡みつく蒼甫君。


両手首が押さえられて、逃げられない。


息が苦しいけど、蒼甫君はやめるどころか、ますます激しく唇を重ねる。


深いキスを何度もされて、頭が真っ白になった頃、やっと唇が離された。