昼過ぎになった頃、イチャさんから連絡が入った。


ちなみに守屋さんは、外回りに行ってしまって留守だった。


『優月ちゃん。蒼甫に会ったわ』


「ど、どうでしたか?」


『島のお医者様に診ていただいたんだけど、身体はどこも異常はないって…。

だけど、本当に元気がないの。

どうしちゃったのかしら。

いつも、あんなに明るい子なのに…』


蒼甫君…。


現場で何かあったのかな…。


『ねぇ、優月ちゃん。

あたし今日こっちに泊まるから、優月ちゃんも明日、朝一でこっちに来てもらえない?』


「えっ?」


『あたしや守屋じゃ手に負えないわ。

ここは優月ちゃんの出番かもしれない。

交通費もちゃんと支給するから、お願いできないかな?』


「わ、わかりました…」


蒼甫君…。