次の休憩時間。


いつもは1日に1回しか来ない蒼甫君が、また1組にやって来た。


「ゆーづき」


「あれ?蒼甫君。どうしたの?」


「どうしたのって、会いに来たに決まってるだろ?」


「そ、それはそうだけど。いつも1回しか来ないから」


そう言うと、蒼甫君がニコッと笑った。


「あ、キミ。えっとー、高橋さんだったよね?さっきはありがとね」


「え?あ、うん」


顔を真っ赤にする高橋さん。


「ごめんねー。何度も1組に来て」


「いいよー。だって二人は付き合ってるんでしょ?会いに来て当然じゃん」


「ホントー?そう言ってくれると嬉しいよ。
高橋さんは優しいね。
俺、もっと1組に来てもいい?」


「あったりまえじゃーん。みんな大歓迎だよー」


「マジで?ありがと。
あ、キミはさっき話した、えっとー小島さんだ」


「えっ?神崎君、私の名前覚えてくれたの?」


「さっき話した仲じゃんかー」


「えー?嬉しいんだけどー」


「また他にもあったら、グッズ見せてね」


「いいよー。明日持って来るから1組に来てよー」


「サンキュ。じゃあ来るね。

ん?どうした?優月」


きょとんとする蒼甫君。