やっと落ち着いた私達。


私は紅茶を入れて、蒼甫君と二人で飲むことにした。


久しぶりに会えたから、話が尽きない。


しばらくすると、イチャさんと瀬名君が帰って来た。


「ただいまー。

あら?蒼甫。落ち着いた顔してるわね。

さっきとは随分違うわー」


イチャさんが目を見開く。


「何してたか大体想像がつくよ。

あーやだ。お前わかりやす過ぎる」


瀬名君の言葉に、みるみる顔が赤くなってしまう。


「蒼甫って単純なのねぇ」


うぅ~。恥ずかしいよう。


「優月がいれば、俺は頑張れるってことよ」


恥ずかしげもなく言ってのける蒼甫君。


「じゃあ、仕事の話しても大丈夫?」


「うん、大丈夫。

ごめんね、イチャさん」


蒼甫君がそう言うと、イチャさんは自分の席に座った。