「優月と同じ学校に通ってるのに学校じゃ会えないし、一緒に帰る事も出来ない。

ここまでして俺が仕事をする意味があるのか?」


蒼甫君がひどく苛立っている。


「蒼甫、ちょっと落ち着いて」


なだめるイチャさん。


「これが落ち着いてなんかいられるかよ!」


頭を掻きむしる蒼甫君の姿に胸が苦しくなってしまう。


「俺のせいで優月が危険な目に遭うなんて、そんなの耐えられない…っ」


「蒼甫、落ち着けって。

俺は基本、土日しか仕事ないし。

優月の登下校、俺が見てやるから」


「瀬名君…」


「クソッ!」


机を拳で叩く蒼甫君。


蒼甫君が苦しそう。


どうしたらいいの…?