何がなんだかわからず、目がパチパチしてしまう。


な、何だったの?


柔らかくて、少し熱かったような…。


瀬名君の顔は依然私のすぐ目の前。


息が触れ合いそうなほど近くにあって…。


今のって、もしかして…。


ハッとしたその直後、瀬名君が急にパッと私を離して背中を向けた。



まさか…ね。


いやいや、何かの間違いかも?


で、でも。


確かにここに当たったよね。


ど、どどどうしよう。


心臓の鼓動がドクドクとやけにうるさい。


喉から心臓が出そうって、まさにこのことかも?


何か言って瀬名君。


じゃないと私、


倒れてしまいそうだよー!