なんだ?コイツ。


震えてるのか?


裕樹も竹内優月の事となると余裕がなくなるけど。


コイツはコイツで裕樹の事となると必死になってるよな。


神崎がいるっていうのに。


神崎がこんな姿見たら、傷つくぞ?


「まぁ、俺もちょっと調べてみるからさ。

何かわかったら連絡するよ」


「うん」


「連絡先、教えろよ」


俺がそう言うと、竹内優月はカバンから携帯を取り出した。


赤外線で送信される。


やけに素直に応じるよな。


警戒心とかないのかよ。


裕樹のために?


ふーん…。


コイツと裕樹と神崎って。


なんだか複雑な関係なんだな。


「そろそろ出るか。
お前、コーヒーひと口も飲んでねーじゃん。飲んどけよ?」


「あ、うん」


竹内優月があわててコーヒーを飲む。


熱いのか、一気には飲めないみたいだな。


顔を手でパタパタ扇ぐ竹内優月。


はは…。


なんかババアみてぇだな。