私達はおいしいものを沢山食べ、ゲームをし、おしゃべりをして楽しんだ。


さっちゃんと私と静華ちゃんで食器の後片付けをしていたら、もう外はすっかり真っ暗になっていた。


私達は静華ちゃんにお礼を言って、邸宅を後にした。


渋谷君は、もう少し静華ちゃんの家にいるみたいで、私達とは一緒に帰らなかった。


蒼甫君はおじさんの家に帰るので、バス停でお別れした。


さっちゃんと斉藤君は途中まで一緒に電車に乗っていたけれど、これから二人でイルミネーションを見に行くとかで、電車を降りてしまった。


電車には、私と洋平君だけになった。


隣に座っている洋平君。


疲れたのか、さっきからずっと目を閉じている。


私は外の景色をぼーっと眺めていた。


さっきの蒼甫君との出来事を思い出すと、赤面してしまうけど…。


それ以上に私は、瀬名君の事が気になって仕方なかった。