この瞳に、嘘なんてつけない。



「私は」



きっと見透かされてしまう。



「蒼甫君が好き」



表情を変えない蒼甫君。



でも私は目をそらさない。



しばらく見つめ合っていると、



蒼甫君が突然フッと笑った。



笑うと極端に目が細くなる、



その笑顔が好き。



「優月、俺はね」




「ん?」




「優月が大好きだよ」