文化祭は例年を上回る盛り上がりだったらしく、大盛況のうちに幕を閉じた。


生徒会の渋谷君と静華ちゃんの頑張りも要因のひとつかもしれない。


さっちゃんも斉藤君も、やっとこれで一息つけそうだ。


蒼甫君のことが心配だったけど、翌週の火曜日に学校に来た時には、いつもの蒼甫君に戻っていた。


自分の中できちんと整理が出来たのか、考えないようにしているのか、どっちなのかはわからないけど。


でも、とにかくいつもの蒼甫君だった。


文化祭も終わったので、私達はいつもの日常生活を過ごしていた。


ヨウヘイさんの事が多少気にはなっていたけど、もう2度と会う事もないのだから忘れよう。


そう思っていた。


ところが…だ。