「素顔もいいですね」


そう言ってニッコリ笑うヨウヘイさん。


まるで雑誌を切り取ったみたい。


すごいな…。さすがモデルさんだ。


「あれ?竹内さんどうしたの?この格好」


うっ。同じクラスの女の子だ。


ま、まずい。


「なんか、神崎君に着せられちゃったみたいだよ」


なぜか私の代わりに答えるヨウヘイさん。


「そうなんだー。ふふっ。神崎君らしいねー。
そろそろお店閉めるから、竹内さんも着替えておいた方がいいよ」


そう言って女の子は、教室の中へ入って行った。


「付き人さん、ここの生徒によく顔知られてるんですねー」


「えっ?えぇ、まぁ前にも来たことがあるのでー」


はぁーそろそろもう限界だよー。