迎えた15日。


おじさんとみゆきさんは、朝早くに車で出発してしまった。


二人を見送った後、私達もバイト先へと向かった。


この日も朝からすごい人の数で、私も蒼甫君も汗を流しながら必死に働いた。


夕方になりバイトが終わると、私と蒼甫君は近くのファミリーレストランへと足を運んだ。


以前、蒼甫君、瀬名君、静華ちゃんと私の四人で来たファミレスだ。


私達は言葉数少なく食事をし、おじさんの家へと帰った。


瀬名君がいなくなって、この家はすごく静かになったけど、おじさん達がいないともっと静かだ。


私がシャワーを終えて出ると、蒼甫君もすぐにシャワーを浴びに行った。


冷たいお茶をいただき、そっとソファーに腰を下ろす。


「ふぅ…」


明日で海の家でのバイトが終わる。


お盆を過ぎると、お客さんが激減するとやっちゃんが話していた。


クラゲも出るようになるし、子供連れの家族などはほとんど来なくなるらしい。


終わってみると、本当にあっという間だった。


まさか途中で瀬名君がいなくなるなんて、思いもしなかったけれど。