「ねぇ、カノジョ。ひとり?」


「えっ?」


気がつけば二人組の男の人が、私を取り囲んでいた。


いつの間に…?


「すっげー可愛いね。いくつ?」


「ひとりならさー、オレらと一緒にどう?」


派手な人達だなあ。


大学生くらいなんだろうか…。


「あのー。友達と一緒なので」


「友達って女の子?

じゃあ一緒に待たせてもらおうかな?」


「えっ?女の子じゃないです」


一緒に待たれたら困るよ。


「じゃあ男なの?彼氏?」


「彼氏じゃないです」


うっ、私ったら。


正直に言わなくてもいいのに…。


「ホントに誰かと待ち合わせしてんのー?
ウソついてんじゃない?」


「ついてないですっ」


もう!


いい加減どっか行って欲しい。