「優月、何してんの?
あ、洗濯物?」


蒼甫君がドアから顔を覗かせて言った。


二人が脱衣場に入ってくる。


「うん。みゆきさんに頼まれてたのに、すっかり忘れてたの」


「俺らの洗濯物も入ってるんだから、声かけてくれればいいのに」


瀬名君が優しく笑う。


私達はしばらくおしゃべりしながら、脱衣場で洗濯物をたたんでいた。


「これ、何?」


蒼甫君が洗濯ネットを持って、ファスナーに手をかけている。


「蒼甫っ、バカッ。やめろ」


瀬名君が声を上げた時には、蒼甫君はファスナーを開けた後だった。


「あ…」


動きが止まる蒼甫君。


流れる沈黙…。


「ごめん…優月」


そう言って、蒼甫君は私にネットを手渡した。


私の下着、見られちゃった…。


蒼甫君、顔が真っ赤だ。


うぅ~。私だって恥ずかしい。