次の日の朝、私達は一緒に洗面をし、朝食を食べて、なんだか合宿のような雰囲気だった。


自宅からだともうとっくに家を出ている時間だけど、おじさんの家は海に近いので、まだ時間に余裕がある。


「ここだと朝がすげぇラクだな」


瀬名君の気持ちはよくわかる。


私も同じように思っていたから。


「だろ?マジで平日も居ていいよ」


無邪気に笑う蒼甫君。


「でもさすがにそれはなぁ…」


私と瀬名君は親戚でもなんでもないのだから、そこまでお世話になるのはいかがなものだろう。


「瀬名君も優月ちゃんも、ホントに遠慮はいらないわよ。
居てくれたら私は楽しいし、とっても嬉しいわ」


みゆきさんが優しい顔で笑う。


「どうする?優月。俺、おふくろに聞いてみるよ」


「じゃあ、私も聞いてみるね」