部屋に一人になると、私はエアコンは入れずに窓を開けた。


潮の匂いのする風が入ってくる。


ザザーッと、波の音も聞こえる。


私は電気を消して、しばらく外の景色を眺めた。


隣の部屋からは、蒼甫君と瀬名君の話し声がする。


何を話しているんだろう?


隣の部屋で二人が寝ているなんて、なんだか不思議な気分だな。


前に瀬名君の家に泊まったけど、あの時とはまた違う感覚かも。


しばらくボーッとした後、私はベッドに横になった。


そうしたら瞼が重くなってきて、そのまま眠りの世界へと落ちて行った。