それから数日経ったある日のこと。


「えっと。ここかな?」


静華ちゃんからもらったメモを頼りに、私はとあるビルの下に立っていた。


「ここの2階かぁ」


店舗横にある階段を上がると、白いドアが見えた。


ここにしかドアがないから、多分ここが事務所なんだよね?


私はドキドキしながら、そのドアを開けた。


「失礼します」


中に入ると目の前にカウンターがあり、横の壁には沢山の顔写真が飾られていた。


中はとっても静かだ。


「はーい。今行きまーす」


パーティションの向こうから誰かの声がする。


社長さんかな?