「はーっ、終わったー」
「やっとテストが終わったね」
「嬉しい。これでやっと遊びに行けるね~」
「さっちゃんはどうせ斉藤とデートなんだろ?」
「どうせってなによー」
笑い声が教室に響く。
蒼甫君に瀬名君、さっちゃん、そして私。(+斉藤君)
いつもの私達の、穏やかで楽しい日常がやっと戻って来た。
あれから渋谷君と静華ちゃんは、なんと付き合い始めてしまった。
蒼甫君は、そこまで指示してなかったんだけどなって笑ってた。
あのあと静華ちゃんは私に、上級生に写真を撮らせた事を謝ってくれて。
お詫びにこれからは、私と蒼甫君と瀬名君との関係について、女の子達に何も言わせないからって言ってくれた。
でも一番驚いたのは、生徒会役員を代わってくれたことだ。
そういうことは本来通らないのだけど、そこは静華ちゃんのすごいところで。
静華ちゃんのお父さんを巻き込んで、あっさり通してしまった。
私も静華ちゃんが生徒会をやった方が学校が面白くなるだろうなと思うし、影響力の強さからしても適任だと思う。
渋谷君と一緒に生徒会の仕事をしている静華ちゃんは、すごく楽しそうで幸せそうで、私も嬉しかった。