「静華が、とあるルートから手に入れたって言ってたんだ。

しかもこれは、優月の方が渋谷に迫ってるところだって…」


何それ?


どういうことなの?


なんでそんな事になってるの?


「おい、渋谷」


瀬名君の低い声が教室中に響く。


「お前、甲斐と同じ中学だったらしいな。
まさかお前、甲斐と手を組んで、何か企んだんじゃないだろうな?」


瀬名君はさらに詰め寄る。


「お前、前から優月のことが好きだったろ?
優月が怖い目にあって、それをお前が助けたら、優月がお前を好きになる可能性がないわけじゃないもんな」


「ちょっ、俺は」


渋谷君の顔が歪んでいる。


「しかも、写真を俺らに見せれば、俺と蒼甫がショックを受けるのわかってて、それでそんな話をでっち上げたんじゃないのか?」


え…?


ショックを受けて…?