10年経ったとはいえ老けたな〜と、失礼な事を思う義之。


それに、どこか疲れた感じのする表情に、響子のお母さんの体調の心配をした。



「娘とはどういったご関係で?」



どうやらインターホン越しでは上手く伝わって無かったようだ。



義之は、小学5年から中学1年までの同級生と改めて説明する。



「あぁ〜響子の隣に座っていた子ね。」
「仙台から来たの?」


「いえ、千葉から来ました。」


「まぁ遠くから来てくれて…」
「立ち話もなんだから中にどうぞ。」


響子の母親も思い出したようで、驚きながらも家の中に入れてくれた。



授業参観で見た事はあるが、響子のお母さんと話すの初めてだな…。



やっと響子に会えると思うと、ドキドキが止まらない義之。