彼は、響子の会社と取引があり、担当者としての響子の事を知っている程度で、詳しく知らなかった。



ただ、響子の顔の特徴を確認して、ホクロの位置などから、義之は響子である可能性が高くなる。



彼は、優しい人間で、わざわざ響子の同僚の女性を紹介してくれた。



その同僚から、響子は日本に帰っている事を知る。



響子の同僚から写メを見せてもらい、間違いなく義之が知っている響子である確信を得た義之。



約10年経って、化粧して大人ぽくなっているが、間違いない響子だ…



ドクンッ!

胸の高鳴りを感じる。



響子の同僚に、これまでの経緯(いきさつ)を話して、響子が日本で住んでいる住所を聞いた。



突然訪れて驚かせるつもりだったので、住所しか聞かなかった。



青年会が終わり翌日になる。


義之は早速、日本に帰国する連絡を本社にした。