手術を前に、改めて響子への想いを再確認した義之。



生きてもう一度会おう!!



そして、あの時言えなかったお礼と告白をしよう!



仮に彼氏がいても関係ない!
想いを伝えるんだ!
どんな結果が待っていようと…。



そして、手術の日が訪れた。



この日、担任の先生から、クラスメイトに義之の病気の事が告げられた。



クラスは騒然したらしい・・・。



そんな事を知る由も無い義之は、痛みと戦っていた。



カテーテル手術で、頭部を切開する必要がないとはいえ、脳の手術の為、全身麻酔はされず、部分麻酔だった。


痛いのは、麻酔の注射だけと思っていた義之は、カテーテルを通す為に動脈を切った瞬間絶叫した。


「先生!!先生!!!!」
「これ麻酔効いてます?」



痛みに堪えながら言う義之に説明し直す医師。



そこで、やっと部分麻酔と理解する義之。



気を失ってもいけないと言われ必死で痛みに耐えた。