席替えのクジで義之の隣を引いた女子がいた。

偶然にもこの子は、2回連続で義之の隣を引いてしまったのだ。



そして、その子は泣いてしまった。
同情する周りの女子…




その様子を見て、俺が何したっていうんだ!と怒る義之。



実際、避けられているのは、机を離す行為などで分かっていたので、義之はなるべく関わらない様に避けてきた。




ガタンッ!!
椅子の動く音が聞こえる。



「じゃあ私が代わるよ。」



席を交換するって女子が現れた。


その子は、義之に普通に接してくれる数少ない女子だった。




それが、小学生の時のイジメを思い出させた。



ここには、響子はいなくても響子みたいにイジメに参加せず、普通に接してくれる人がいる。



別に、万人に好かれなくても良いじゃないか!



そう思うと楽になった。