本人からアバウトに聞いていたが、改めて詳しく聞くと凄い闘病生活…。



だから、普通に接し友達になってくれた義之の存在は大きく、母親はお礼言ったのだった。



イジメなど差別的な目で見られる辛さを知っている義之ではあったが、苦痛を伴う闘病生活とは今の所無縁だ。



肉体面、精神面の両方の苦労…
考えれば考える程、瞬の強さを思い知らされる。



母親の話を聞いた義之は、改めて瞬に尊敬の念を抱いた。



2回の検査入院を経て、義之はクラスメイトに対する接し方を変えた。



自分からコミュニケーションを取るようにした。



次第に男友達は増えたが、女子との溝は深いままだった。



こんな時、響子がいてくれたら・・・



と、思う義之。


いない人間に頼ってどうする!
こんな男じゃ誰も惚れてくれんぞ!


義之は自分に喝を入れた。



それでも女子に対しては、まだまだ普通に接する出来ない義之であった。