夏休みが終わり学校生活が始まる。


相変わらず女子との間には、深い溝が出来たままだった。



むしろ酷くなる一方だった。


小学生でイジメを経験している義之は、気にしない様に学校生活を送る。



小学生の時は、当時は原因が分からなかったが、転校直前に原因を聞いていた。


修学旅行で、ある女子が覗かれた時に、たまたま廊下を走っていた義之が犯人にされてしまったのが、イジメの始まりだった。



勘違いから始まったイジメだった。




今回のイジメは、見た目が悪いというのが始まり…



イジメの正当性を感じなかった。


それがあってか義之は、歩み寄る気がなかった。



冬休みになり2回目の検査入院が訪れる。


2回目の入院という事もあり、どこかしら余裕がある義之。



偶然にも1回目と同じ部屋だった。
反射的に、建の顔を思い浮かんだ。


だが、残念な事に、相部屋の相手は、建ではなかった。



看護婦さんに聞いたら、一時的に退院して、学校に行っているとの事だった。



今回の相部屋の相手は、4歳下の瞬という小学生だった。