・・・・自分は嫌われている・・・・。
ただ、その事実だけが心に突き刺さる。
理由がわからなくても、その事実だけが真実である現実であった。
義之には、強がる事が彼女らに対する精一杯の抵抗…。
しかし、これは更なる反発を生み出すだけでしかなかった。
次第に、他クラスの女子も義之に冷たく当たるようになってきた。
流石にここまで拡大してくると、義之も原因を探り始める。
しかし、周りの男のクラスメイトは、義之の仲間と思われ、女子に嫌われるのを恐れて、何も話す事は無く避け始めた。
自分が孤立していくのが分かる……
これ、国語で習った四面楚歌じゃん?
…はは…笑えないな…。
そういう風に自分に語りかけるしかなかった。