告白を決意させた一番の要因…



小学生の時、イジメから救ってくれた時のお礼を言いたかったからだ。



思い返せば、全てはあそこから始まった。



恋の始まりは、あの時からだった…


義之は、過去の事を走馬灯の様に思い出し懐かしんでいた。



それは、心の整理でもあり
告白という一代イベントに向けて覚悟を決める過程でもあった。



フラれても後悔は無い!
むしろ感謝の気持ちで臨む義之。


告白をするとなると、学校に向かう一歩一歩が緊張してくる…



もう少しで教室だ…
どのタイミングで呼び出そうか…
隣にいて手紙は変だし俺の字って直ぐにバレそうだし…



先ずは、何時もと同じ様に接する!
覚悟を決め教室の扉を開けた。



しかし、響子はいなかった。


何時も部活の朝練の影響もあり響子の方が先に座っている。


あれ?


拍子抜けする義之。



先生の話から響子は、インフルエンザで学校を休んだ事が分かり、響子の家の場所を知らない義之は呆然とした。



お別れ会を、クラスメイトが開いてくれるなど、心温まる義之だったが、響子がいない事で、胸にどこか穴が開いたままだった。



そして、最後の3日間が終わった。