義之は、モテるわけではない。



恋の相談をされても、親身に話を聞いて励ますぐらいしかできない。



だが、結果として相談者の恋が実った事で、徐々に相談が増えていった。



その結果…


義之にとっては、あまり聞きたくない恋の相談も来る事になる。



それは、相談者が思いを寄せる相手が響子というケースだ。



本当なら応援したくない・・・



それは、素直な気持ちである。
と、同時に自分の器の小ささであった。



でも、自分に相談してきた友人を無下にするわけにはいかない!


と、自分の気持ちを押し込める義之。



複雑な心境の中、ある事実に驚く!



義之に相談してきた10人の中に、響子を好きな者が3人もいた。



義之が考える以上に、響子は男子から人気がある事が分かる。



心当たりが無かったわけではない…。



響子は…


明朗活発
誰にも平等に優しい
ルックスも悪くない…いや可愛い方だ。



女性としてだけでなく人間的魅力に溢れている。



モテる側であって不思議ではない。