だが、人柄の良さで予想以上に早く響子の周りには沢山の友達が出来ていた。



義之は、気軽に話せなくなっていく…。



それだけでなく、男からの人気もあり段々遠い存在になってきた。



対して義之は…


ルックス
学力
運動
性格


・・・どれをとっても、中の下~中の上という平凡な評価。




響子はクラスの人気者で、義之は目立たない存在という位置づけになっていた。




小学校までは、さほど異性の評価など気にしてなかった義之。



しかし、中学生になると、異性の目が気になり、男として劣等感を感じるようになる。




自分に劣等感を持った義之は、女子に対して消極的な姿勢だったが、男に対しては、明朗活発で、自然と多くの友達が出来ていくことになる。



面倒見が良かったせいか同性の男からは、小学校の時同様にしばしば色々相談されるようになってきた。



相談の中には、恋の相談もあった。