心休まる事が無い日々……。
冷静を装っていたが義之は弱っていた。
学校の中でも、学校の外でも敵がいる。
安息の時が無い生活…
義之は疲れていた。
その様子に気付き始めた母親に、必死にばれないように振舞う。
それが、やっとだった。
両親に知られたら……
両親が必ず学校に乗りこみ抗議する。
息子の為に、解決しようと動くのはわかっていた。
イジメとはいえ子供の喧嘩の範疇。
その喧嘩に親が出てくるのは、義之にとっては耐え切れないほど、恥ずかしい事だと思っていた。
自分で何とかしなきゃ!
と、思い詰める義之。
だが、イジメは無くなるどころかどんどん過熱していく……
義之1人ではどうしようもない所まできていた。