【次の日】

⁇「お邪魔しまーす。」

咲蘭「どちら様?」

⁇「咲蘭、姉の声、忘れちゃったの?」

咲蘭「なんだ、紅葉か。で、何のよう?」

紅葉「咲蘭の新婚生活ぶりを見に来た。」

咲蘭「紅茶しか、ないけどいい?」

紅葉「いいよ。ところで遼は?」

咲蘭「梨咲と一緒に散歩行ってる。」

紅葉「咲蘭もとうとう、ママになったのね。」

咲蘭「紅葉は優大とうまく、やってんの?」

紅葉「やってるよ!今日も娘達、優大がみてくれてるからね。」

咲蘭「娘達って…」

紅葉「一歳の双子の息子が一人と生後三ヶ月の娘が一人。」

咲蘭「凄いね。名前は?」

紅葉「双子の息子は、海斗と空斗。娘は、心葉(ここは)」

咲蘭「いいね、双子。可愛いでしょ?」

紅葉「まあね。でも、喋りだして、歩き始めると、もう、やりたい放題。私が優大って呼んでるから、あの子達もそう呼んでるしね。」

咲蘭「うちもだよ。梨咲なんて、あたしのこと、さくちゃだからね。」

紅葉「喋り始めはそんな感じだよ。ってか、まだ、生後半年でしょ?はやくない?」

咲蘭「そう思ったけど、私と遼の子供だから、そのせいだと思う。」

紅葉「確かにね。咲蘭は生後三ヶ月で喋り出してたからね。半年後には、歩いてたし。で、喧嘩はやらせんの?」

咲蘭「梨咲に任せるけど、なるべくなら、やっといてほしい。なんかあった時のために。」

紅葉「そうね。あたいの所は、空斗と海斗はもう、大分やり始めてるよ。」

咲蘭「元全国No.1の副総長と幹部が喧嘩を教えたら、最強だね。」

紅葉「でも、そっちは、咲蘭と遼でしょ?全国No.1と全国No.2の元総長が教えるから、梨咲ちゃんの方が強くなりそうだけどね。」

咲蘭「そう?」


遼「ただいま。」

咲蘭「お帰り。」

遼「梨咲、寝ちゃってるから、部屋に連れて行くな。」

咲蘭「うん。」


紅葉「遼、お父さんらしいじゃん。」

咲蘭「梨咲が大きくなったら、どうなるかわからないけどね。」


遼「紅葉さん、お久しぶりです。」

紅葉「遼。元気だった?」

遼「はい。元気でした。」

咲蘭「そろそろ、帰んなくて、大丈夫?」

紅葉「そうだね。心葉が待ってるからね。」

咲蘭「じゃあね。気をつけてよ。」

紅葉「心配しなくていいの。」

咲蘭「はいはい。」