そんな事を思いつつご飯を食べるため私と悠月は食堂に来た

好きなご飯を買って自由に食べれるのがあるからこの学校は楽しい

だが、せっかくの楽しいはずの食事が一気に楽しくなくなる


それは、なんと田崎先輩が食堂に来たからだ。


「悠月どーしょー先輩来たよ…」

悠月に話しかけると


「今それどころじゃないー」

と言って悠月は誰かを見ている。

その視線の先を追うとそこには学年1モテる


5組の相葉涼くんだ。
確かにモテる通りスポーツ万能成績もよく顔も爽やかイケメン

それゃモテるよね。


「んー何ーどーしたー?相葉くんの事好きになったかー?」

と私が聞くと

「そ、そうかも…」

と言ってほうを赤らめた


「ふーんそっかー悠月ならだいじょうぶだ!」

と私がニコニコしていると悠月の視線は相葉くんでもなく私でもなく


私の頭上に行っていた。

「ん?悠月どこ見てんの?」

「あ、た、…」

何を言っているのかわからなくて

後ろを振り向くと……


「あ、…」

それは田崎先輩だった

「ちょっと顔借してくんない?」

ひっ!その「顔借してくんない?」っていう言い方がヤンキーそのものだ。

すると悠月が思わぬことを言い出した
「いーですよぉ」

「ちょっ、悠月あんた何言って…」

「じゃあ、借りるわ」

そう言うと田崎先輩は私の手を引き屋上へと連れて行かれた


「ちょ、な、なんなんですか?」

腕を振り払おうとしてもやっぱり男の子の力にはかなわなかった


「この前俺にぶつかった子だよなぁ?」

や、やっぱり覚えてたんだ…

「は、はい…」

ここは嘘をついても意味がないと思い素直に言った


すると突然田崎先輩は頭を下げて


「俺と付き合ってください!」と言ってきた

あまりの出来事に思わずぽかぁーんとしてしまった

「えっ?、」

「いや、だからこの前ぶつかった時に恥ずいけどお前に一目惚れした
    ちゅうかんーまぁ好きになった」

一目惚れ?  好き?

わけがわからない!

「いやいや待ってください、私先輩の事あんまり知らないですし。
名前すらあやふやだし全くわかんないんで…」


「じゃあ、俺は田崎蓮(たざきれん)でーあと何言えばいい?」


いや、そーゆー問題じゃないでしょーが!

「いゃ、…」

「じゃあ、1つお願いしていい?」

「はい、何でしょうか?」

「今週の土曜日とりあえずどっか行こうぜ」

いゃ、とりあえずってなんだよ。

「ぃゃ…」

「いやか?」

田崎先輩は嫌か?と聞き私の顔を覗きこむ

ドキッ

いゃ、ドキッとかしてる場合じゃない

「じゃあ、土曜の12時に駅で待ってるから来るまで待ってるから」

先輩はそれだけ言うと屋上を出て行ってしまった。


えっ…来るまで待ってるからって…言い逃げ?