そして、出発の日…
準備が忙しくこれといったデートをすることも出来なかった。


そして、いま駅のホームにいる…

「み…」


蓮先輩が何かを言いかけたと同時に電車の来る合図音がなった。



プルルルルルルルーーーーー



県外といっていても近場ではない

頻繁に会えることもできない。



「美弥…じゃあ行ってくるな…」


蓮先輩は切なげな表情を浮かべて電車に乗る



「蓮先輩っ」


こらえていた涙がどっと溢れ出る


あーぁ最後は笑顔で見送りたかったのに



「蓮先輩っ、夢を叶えてきてくださいっ!」

私は、涙を流しながらニカッと笑う。


なんとも矛盾している。


「あぁ!わかってるよ!」


プルルルルルルルーーーーー


とふただびその音がなると同時に


蓮先輩と私を繋いでた間にドアが現れつながりを閉ざす。。

「蓮先輩っっ…」

手を伸ばしたのに


私の手は届かず電車は何事もなかったかのように


私の前から姿を消した。


「ぅっ、.…うぅ…」


これから2年間私は、蓮先輩がいない学校生活を送らなくてはならない。


いつもそばにいた。どんな時も支えてくれた。


私をいつも見てくれて信じてくれて


守ってくれていた蓮先輩がいない。


一番近くにいたのに…

でも、蓮先輩の夢…叶えさせてあげたい。


だから、今はね私がぐっと我慢する。