「でもね、もっとすごいとこ俺見つけたんだ」


「どこですか?」

こっちこっちと言って私の手を引っ張り連れてきたのは

洞窟みたいなところだった


「わーーー」

すごく幻想的なせかいだった

「でしょでしょ?」

ニコニコと無邪気に笑う連先輩…

ちっちゃい子供みたい…


「さっきはごめんね…変な勘違いさせちゃって…」

謝った先輩

謝られるともっと恥ずかしくなる


「いや…何もわからず勝手に勘違いした私が悪かったんです
       私こそすいません…」

恥ずかしい…と思い膝に顔を伏せていると


「美弥ちゃん…」

と優しく名前を呼ばれたと思って顔を上げると


「ちゅっ」


「……!」

あまりにもびっくりしすぎて固まってる私に


「あー!ごめん!そんなつもり…ほっんとごめん!」

謝り続ける連先輩

そんな謝らくても私うれしかったんだけどなぁ…

なんて思って連先輩を見ると顔を伏せていた


そして、私は自分でもありえない行動に出ていた


「連先輩…」


連先輩が顔を上げた瞬間


「ちゅ」

あ、何やってんだ私!?

「ご、ご、ごめんなさい!」


さすがに連先輩もびっくりしているようだ


「ほんとすいません…あーなんか今日私おかしいですね」


あーほんと私今日おかしい…


「ねぇ、美弥ちゃん俺そんな事されたら期待しちゃうよ?
      俺、期待していいのかな?」


いつもは強気で無邪気に笑う先輩だけどこの時は少し
弱そうな自信無さげに聞いてくる


「はぃ、期待していいんですよ.…
    私が最近おかしいのは全部連先輩のせいなんですから
       責任とってくださいよ…」


その時、ふわっと連先輩の温もりに包まれた


トクントクンと鳴る連先輩の胸の音


連先輩もこんなにドキドキするのかなぁ?

私の胸はそれ以上に高鳴ってるんだけどな

連先輩の腕の中は暖かくて優しくて愛おしかった


その時、耳元で優しく名前をささやかれて…


「俺と付き合ってください」

ふふっその言葉何度言われただろうか

「はい…」


初めてあったときはヤンキーの怖いイメージしかなくて

ぐいぐいくるしいやだった

だけど、連先輩の人柄を知るうちに惹かれていった

「美弥ちゃん…」

名前を呼ばれただけでドキッと高なる胸


私はもう連先輩の虜です