「……航は馬鹿だから、気にしないでね?」


『うん』



こそっと陽向が耳打ちしてきたけど、これは誰がどう見ても航は馬鹿だとわかると思う。




―――…

ーーーー…




それから暫らくするといつの間にか一人一人別々の事をし始めたのでとりあえずソファーに座ってぼーっとする。






あ…そういえば……



ふと思い出して、ぐるっと周りを見る。





『陽向』



航とゲームをしている陽向に声をかける。


丁度勝負が終わり、負けたらしく落ち込んでいる陽向の隣に座る。



「……なーに?」


『……ありがとう』