確かにあたしはGWに予定なんてない。
みんなみたいに家族で旅行なんてありえないし、佐倉さんとなんて会えるはずがない。何故って、佐倉さんも例に違わず家族旅行だから。
家ではきちんと、マイホームパパなのだ。
「…わかった。とりあえず春樹に詳しく聞いてみるよ」
「ホント?助かるよ~!ありがとねっ」
笑顔で「春樹呼んでくるっ」と駆け出す知恵。その背中を見ながら、いい気晴らしになるかもな、と思った。
…『バイトするんだ、GW』
「うん。なんか個展のお手伝い」
『個展?』
「よくわかんないけど、絵画らしい。あたし全然無知なんだけど、大丈夫かなぁ?」
春樹に聞いた話は、知恵よりかは幾分詳しかった。春樹のお兄さんの知り合いがGW中に個展を開くらしく、その準備と当日の受付ができるバイトを探していたそうだ。
春樹もそこまで詳しくは知らないみたいで(二人揃ってダメダメだ)、とにかく明日、その会場に行ってほしいとのことだ。
急は急だけど大して予定もないあたしは、結局引き受けてしまったわけで。
少なからずある緊張を、マモルと話すことで溶かしていっていた。
みんなみたいに家族で旅行なんてありえないし、佐倉さんとなんて会えるはずがない。何故って、佐倉さんも例に違わず家族旅行だから。
家ではきちんと、マイホームパパなのだ。
「…わかった。とりあえず春樹に詳しく聞いてみるよ」
「ホント?助かるよ~!ありがとねっ」
笑顔で「春樹呼んでくるっ」と駆け出す知恵。その背中を見ながら、いい気晴らしになるかもな、と思った。
…『バイトするんだ、GW』
「うん。なんか個展のお手伝い」
『個展?』
「よくわかんないけど、絵画らしい。あたし全然無知なんだけど、大丈夫かなぁ?」
春樹に聞いた話は、知恵よりかは幾分詳しかった。春樹のお兄さんの知り合いがGW中に個展を開くらしく、その準備と当日の受付ができるバイトを探していたそうだ。
春樹もそこまで詳しくは知らないみたいで(二人揃ってダメダメだ)、とにかく明日、その会場に行ってほしいとのことだ。
急は急だけど大して予定もないあたしは、結局引き受けてしまったわけで。
少なからずある緊張を、マモルと話すことで溶かしていっていた。