人を好きになると、誰もがどこか弱くなってしまいます。

一番いい自分を見てもらいたい。

カッコ悪い自分は隠したい。

求められる自分でありたい。

きっと誰もがそんな思いを少なからず抱えてしまうと思うのです。

だから私は、今回敢えてその『弱さ』を描こうと思いました。

おしゃれして着飾って、自ら"都合のいい女"になっていく亜弥。

本当の事は決して言えずに、自分を頼ってくれる亜弥を知らず知らずの内に必要としているマモル。

でも弱いからこそ、お互いの弱さをわかってあげられるのだと思います。

人は誰だって一人じゃ強くなれない。

弱くたっていいんです。
完璧じゃなくてもいいんです。

その穴を埋めていくために、私達は大切な人と出会っていくのだと思うから。

そうやって、人を愛していくのだと思うから。


…最後に。
この作品を書き上げる事ができたのは、いつも応援して下さる読者の皆様がいて下さったからです。

本当にありがとうございました。

皆様のチェリーが花咲くことを祈って…。




07.7.2
亜優