「いー気持ちだーぁ!」
「知恵ぇ、お前酔いすぎっつーのぉ」
「亜弥も人のこと言えねぇだろ~」

何が面白いのかわからなかったが、あたし達はギャハハっと笑う。

いつもより随分酔ってる気がした。足許がふらつく。
あたし達を怪訝な目で見ながら、仕事帰りのサラリーマン達が通りすぎて行った。

そうやって皆、あたし達をゴミみたいに扱う。いいよ、別に。だってゴミと大して変わんないもん。

存在理由なんてなんにもない。ただ、死ぬのは勿体ないから生きてるだけ。こうやって友達と飲んで、テンション上げて騒いで、そんでたまに佐倉さんに抱かれれば。あたしはそれで満足だ。

どうせそれ以上望んでも、誰も与えてくれないんだし。