「龍にこんな純情な友達がいたとは…!!」




色魔だよ!鬼畜で暴君で極悪非道で女の敵だよ?

まぁ、それでも嫌いになれないけれど…。



「おいこら、どういう意味だ」



龍のその言葉と共にズシッてくる頭への重み。

龍の顎がそのまま私の頭に乗っけて、喋るから頭に変な感覚…。



「ん~、だって…知捺くんがあまりにも純情だから」


私の言葉に知捺くんは苦笑い、龍は鼻で笑い



「知捺は別れた彼女引きずってるからな」



私の耳元でそう呟いた。



「龍のバカ!!」



だってアイツ、『これ以上知捺見んな。妬くぞ』って言うんだよ?




「へぇ、香華どうしたの?顔、赤いよ」



ニヤニヤ顔の龍を少し呆れている知捺くんがいました。