「侑李ちゃん…叶わない恋が叶ったら、僕はどうすればいい?」







「え…?」



私を抱きしめたまま、弱々しく呟く佐久矢さんの言葉に傷ついた。

だってそれは私じゃない、誰かと恋が叶ったってことでしょう?




「知りません…っ…」




だったら抱きしめないでよ…


期待させないでよ…











「サク、ユウリちゃん、意味理解してないよ多分♪」


隣からヒロト君の声が聞こえてびっくりした。

だってすっかり2人の世界に入っていたから。



恥ずかしい…