先生「おい、こら!村山起きろ!前向け、前!」


涼太「・・・はい。」


先生「ほら、先生の顔見ろ。かっこいいだろう?」


涼太「・・・。」

涼太は返答せずに、シャーペンを取ってノートに板書し始めた。


クラスの皆なは先生と涼太のやり取りに笑っていた。

由奈もみんなの笑い声に我に返ったのか、涼太を見ながらペン回しをしている。


先生「くそー。村山めー。お前春休みの宿題まだ出してないのに寝たり、シカトしたりしやがって!笑」

シカトされて涼太に言い返し始めたこの先生は担任であり、さらに数学担当である河村康介先生だ。優しそうな顔つきをしているが、怒ったときは本当に怖い。ただ一つ弱点は奥さんの河村早苗さんである。


それを利用して、先生の反撃に涼太は逆襲し始めた。


涼太「え?シカトなんかしてませんよ?俺てっきり先生は早苗さんに話しかけてるんだと思って!」


先生「そっか~、なるほどな、すまんかったな、勘違いして。っておい!!ふざけるなー!どこに早苗がいるっていうんだよ!!!笑」


涼太「うわっ、先生今学校で『さ・な・え』って言ったー!学校で言うなよ、学校で。笑」


キーンコーン
 カーンコーン


チャイムがなると先生は悔しそうでもあり恥ずかしそうな顔をしながら今日は終礼なしと言うと、学級委員の田辺祐輔に目で合図し号令をかけさせた。みんなぞろぞろと帰っていく中、先生は涼太に向かって

『宿題だせよ!』

とジェスチャーをしながら教室から出ていった。


勿論涼太はまたシカトをしてすぐに由奈のところへ行く。



涼太「やっと一日終わったなぁー。早く帰ろう!」


由奈「待って、まだノート写し終わってない。」


由奈は涼太が前にきたことで見えなくなった黒板を見ようと必死になっていた。


祐輔「おい、涼太!たまにはカラオケ行こうや!明日土曜だしさ!」


涼太「由奈ー!どうするっ?」


由奈「本音言うと少し面倒臭い!だから私はいい!涼太はどうする?」


涼太「俺はね!金がない!だからいいや!

ってことで祐輔、ごめん!笑」


祐輔「お前、浜園が行かないからだろうが?笑」


涼太「一番の理由はもちそれだけど、まじ今日俺金ねぇーんだわ!」


祐輔「はいはい 笑

わかったよ!
ならまた今度な!笑」


と、言って祐輔は教室を出てった。