「さ!はやくはやく!」 「え?」 反射的に手招きするマーチに近寄り、気になっていた木の中を覗いてみた 「ッッッ!?!?!……こ、こんなの!ウサギ穴と変わらないじゃない!!」 「大丈夫だよぉ!さ!はやくぅ!!」 ドンッ!と背中を押されれば、 少しかがんでいた私はすぐにバランスを崩してしまって…… 「…ッ!…キャァァァァァァーーーー!!!」 深い闇に、落ちていった。