「ハァ……ハァ……」




「あ、アリス、大丈夫?ちょっと速かった〜?でも、ゴメンね〜?もうちょっと急いでもらうよ〜!」





そう言って手を離してからウサギ穴に近づいて行く





「マ!マーチ!私、そんな穴に落ちるなんて嫌よ?!」




冗談じゃないわ!




「へ?なにいってるの?この穴はもう使えないようしした方がいいって言ったのは、アリスでしょ?」





そう言い、ウサギ穴の上にある木の低めな位置にある小枝を、カタンと下げた





すると、ギィィーー…と鈍い音をあげながら人ひとり通れるくらいの穴を作った木






「なんだよ……これ…」





後ろにいるルーカも、驚きでそれしか言えていなかった。