「ん〜?あれれ〜〜??
君、アリス?久しぶりだねぇ!
あっ!これからお茶会なんだ!よかったらアリスも来てよ!!」




「………ぇ……あなた……」





私の目の前まで駆け寄り、キラキラとした目で私を見上げる大きな瞳





「どうしたの〜?あ!そちらのアリスのお友達さんも!ね!」





大きな瞳をルーカに移して声をかけた




「僕は白ウサギのマーチ!はじめまして!……って!!!こんなことしてる場合じゃないやぁ!!女王様に怒られちゃうよ!!いこう!」





「えっ?ちょっと!!」





白ウサギの”マーチ”?



私達の知っているアリスの話では、
名前なんてなかった




ただの、”白ウサギ”だった……







有無も言えず私の手を掴んで走りだすマーチ





……ってこの先は!!!!




あの、ウサギ穴のあるところじゃない!!