「以上をもちまして、平成25年度音城高等学校第1学期終業式を終わります。」
その後、表彰式を行い生徒は各教室へ戻って行った。
「やっと終わったー!樹里、早く教室戻ろう」
そう言ったのは
御浜花音(みはまかのん)
「俺、若干立ち寝してたわ」
後ろから声が聞こえ、振り返ると
芦原大地(あしはらだいち)と
北山颯太(きたやまそうた)
がいた。
「先生の話って長いだけでつまらないもんね」
宮野樹里(みやのじゅり)は前を見ながら言った。
この4人は幼稚園から高校までずっと一緒。
高校は4人とも同じ、
音城高校に進学した。
音城高校は4人が住んでいる家からからもっとも近い進学校。
教室へ戻り、通知表やプリントやらが配られた。
「高校2年生は高校生活の中で1番楽しい時期かもしれないけど、羽目を外しすぎないように!じゃあ、2学期に元気に会いましょう。さようなら。」
『さよーならー』
大半の生徒は適当に挨拶をし、先生が教室から出ていき、教室は騒がしくなった。
「あっ!」
先生が教室に戻ってきた。
「グループ研究の宿題、絶対忘れないように!2学期になったら、各グループ発表してもらうからね!」
それだけ言うと先生はまた教室を出た。
「グループ研究とか面倒くさーい」
樹里はやる気なさそうに体を机に伏せながら言った。
「グループで調べて、グループで発表って小学生かよ」
そう言うと、樹里の前の席の花音が後ろを向いて
「まぁまぁ、こういうのは適当にやればいいんだよ」
「まぁねー、そんなやる気ないし」
「そうそう。それより、早く帰ろうよー」
「うん!」
二人が席を立った時、