「あなた、やばいですよ。」


「はい」


「このままじゃもっと
おいてかれるよ。」


「はい」


「どうしたいの。」


「はい」



渋々職員室の椅子に座らされ、
栗崎先生に問い詰められる。


「はい、じゃないでしょ。」


「....はい」


「......」



さっきから壊れたロボットのように
しか返事をしない私に呆れている様子。


だって、化学怖いんだもん。


化学が怖いっていうより
先生が怖いのかな。




「明後日再テストしようか。」


「えっ」


そう言ってイタズラっ子のような
笑みを見せた。



















不覚にもドキっとした。