「はい、次。えーっと、白河さん。 フッ素を元素記号で言ってください。」 フッ素.... フッ素.... 「はい、時間切れ。何回目ですか。 ちゃんと覚えといてくださいよ。」 「はい....」 化学なんて嫌い。 口では脅すものの校歌を 歌わされることはなかった。 背が高くって、 黒ぶちメガネのよく似合う先生。 私はこの人に恋をする。