俺は驚いて箸を止めてしまった。

「そりゃあテスト内容も違うし、点数が前後するくらい」

「言い訳をするな。お前はさっき、一位のままだと言ったがそれはその学校での話だろ?全国で見れば相当順位が落ちたのではないか?そんな事で私の後を追えるのか?」

親父の後を追う。

その言葉で俺は頭に一気に血が上った。

「いつ親父の後を追うって言ったよ!」

親父は冷静に鋭い目を向けてきた。

「お前から何になりたいか聞いたことがないのでな。生半可なものになろうと思っておるなら私の後を追わせるつもりでいる」

そこに母さんが割って入る。

「まあまあ、朝から二人とも」

母さんには悪いが俺は居心地が悪くなり、ごちそうさまとだけ言って顔を洗い制服に着替え、早々に高校へ行くために家を出た。