素直に、
逢いたいといえたらいいのに。

私は臆病者だね。


今日の部活が終われば、

隆希と出掛ける日。

私の男友達ね。

なーんでも、話聞いてくれて、

笑顔の優しい隆希。



先輩の相談…のってもらおうかな。

隆希なら、わかってくれるかな?


今私に必要なのは、寄りかかる存在だ。


何枚にも重ねてあるタオルへ
顔をうずめた。

ちょこっと、ほんの少しだけ

気になるから、

サッカー部指定のジャージポッケから、

買ったばかりのスマホん取り出した。


やっぱりね…

あの日からLINEの既読はつかないまま。


またね…

なんて、嘘なんだ。