＊美結side＊
「はぁ……」
あと10分ほどで放課後。
いつもなら嬉しいはずなのに…
またまた勉強地獄があると思うと辛い
「美結〜、私は先帰ってるからね！補習ファイトー」
「奈々ぁ〜…(泣)」
奈々はいいよね、頭良くて。
いや…私だってやればね！やればできるはずだよ！？うん。
「あ、美結」
「なに〜？」
「涙目はやめなって。危険だから」
「え？」
危険って？意味がわからない。
「相川さん！補習付き合おっか？」
「お前は部活あんだろ！俺が一緒にやってあげるよ相川！」
「いやいや、こんな奴らより俺のが頭いいよ？」
ひぇ…ひぇーーーー！
なんでこんな何人も男の子が…！？
てか…、困る………
「いや、あの、大丈夫なんで…っ」
「遠慮しないでさぁ？ね？」
遠慮なんかしてないよ〜……(泣)
「おい、やめろよ」
えっ？だれ……？
男の子の集団の後ろから声がした。
それと共にみんなシーンとなって…
「げっ」
「まじかよ…」
コソコソとみんな話してる。
「嫌がってんじゃん？んなくだらねーことしてんなよ」
か、顔が…もうちょっとで見え……
「！？？」
え…あ、あの……
井上蓮くん！？
